ティファニーで朝食を
- 作者: トルーマン・カポーティ,村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/02/29
- メディア: 単行本
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カポーティらしさ全快、う〜んセンシティブ
短編だから一気に読めるし
どうにも映画を見ていなくてもヘプバーンの清楚なイメージを勝手に
投影していたら、自由奔放なホリーにびっくりした
ホリー・ゴライトリーって語呂が良いよね
カポーティの描く女性ってどうも不思議ちゃんというか周りを巻き込むよね
そりゃ読み物なんだから当たり前だが『無頭の鷹』とかトラックに轢かれた女の子とか
主人公からは届きそうで届かない、かといって触れては台無しみたいなねぇ
こういうのはコンプレックスを抱えた繊細な心の持ち主にしかかけねーな
それでいてただ純粋なだけでは駄目なんだよ
ただ花盛りの家の結末には納得いかないなぁ
カポーティの弱さというか繊細なのかな
社交界の花形は自身の投影だろうなぁと『冷血』を見ていると思う